カニの通販では、生のカニだけではなく、すでにボイルされた商品もあります。届いてから軽くボイルしなおしても美味しいですし、そのまま殻から身を取り出して料理に使うなど、お手軽さは生や冷凍のものよりもこちらに軍配が上がるでしょう。
この動画で紹介されているように、ボイルのカニの調理方法は電子レンジよりも、網で焼いたり、ホットプレートで焼いたほうが、よりカニのうまみを逃がさず美味しい食べ方になりますので、参考にされてください。
さて、カニを美味しい食べ方を知る上で、カニに含まれるプリン体に注目して見ましょう。
プリン体はプリン塩基とも呼ばれ、細胞のDNAの情報が書き込まれているものです。そのため、細胞の数が少ない食品、例えば鶏卵(あれだけ大きくても、鶏卵は単細胞です。)などは、プリン体が少ないのです。逆に、細胞の数が多く、活発に細胞分裂が行われていた食べ物は、プリン体が多くなります。
カニ以外でプリン体が豊富な食べ物の例を挙げますと、シイタケ等のキノコ類、肉類、特に豚足やホルモン系のもの、そしてカニに代表される海の珍味と呼ばれる食べ物。イカ、エビ、イクラ、ウニ、カズノコ等です。飲み物で言うと、ビールに豊富に含まれています。これらに共通しているのは、非常に濃厚でコクのある味わいをしていて、煮込む等して調理に用いるとよい出汁がとれるということですね。
カニを食べたときに感じる、いつまでも口の中で噛んでいたくなるような、カラまで嘗め尽くしてしまいたくなるようなダシ系の旨みも、プリン体が豊富であることと関係しているでしょう。
その一方で、プリン体を豊富に含む食材は、どれも高給珍味として、そして贈り物として利用されたり、おめでたい席で食べられるものが多いことがわかります。これはひとつには、入手そのものが困難で、市場の原理として高価になっているからとも考えられますが、日常的に高プリン体食品ばかりを食べていると通風等の疾病にかかるリスクが高くなるため、たまのごちそう、たまの薬として食べる、あるいは飲むという節度を保たせるためともいえるのではないでしょうか。
ですからあなたも、カニを思う存分たくさん召し上がる前には、数日間にわたって高プリン体食品をとらないように工夫してみてはいかがでしょうか。それによって健康にもいいですし、まるでサウナに入った後の水風呂のように、プリン体が不足した体にカニのプリン体が染み渡ることで、普通に召し上がるよりも感動的なおいしさが感じられることでしょう。これもまたボイルかにの美味しい食べ方の秘訣なのかもしれませんね。
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