カニはわが国の重要な海洋資源であり、北海道のタラバガニや毛ガニ、日本海のズワイガニ、瀬戸内海や東海、九州のワタリガニなど、全国で様々な種類が獲れます。一時期は環境の変化と乱獲でその数を減らしましたが、地道な保護の結果、漁獲高をもとにもどしつつあるのです。
カニの通販には、カニの種類と処理の仕方によっていくつもの種類のサービスが用意されています。カニの種類でいえばズワイガニ、毛ガニ、タラバガニ、ハナサキガニ、ワタリガニの5種が特にポピュラーで、これらの種類のカニはサイズも大きく、丸のまま買えばたいへん豪華な食卓になることは間違いありません。オスとメス、卵の有無などでも分けられており、通販サイトで事前に選べるところがほとんどです。処理の種類は生のままの生きたカニ、ボイルしたものを冷凍、ボイルしたものを冷蔵、以上が丸のままのカニを販売する形態で、ほかにカニの脚だけを、殻も剥いてすぐに食べられるように処理したポーションと呼ばれるものもあります。これは可食部の多いタラバガニでよく見られるようです。さらに近年人気なのが、鍋のスープなどが付属した調理セット。これはそのまま料亭の味をご家庭で楽しめるとあって重宝されます。この様々に用意された形態から、あなたが所望されるカニを選んで、ぜひ召し上がってみてください。
かには古都、歴史のあとが残る街と、非常に相性がよい食材です。かにの名所といえば京都、金沢といった、中世から江戸、明治の美しい日本の姿を残す土地です。こういった場所でカニをいただくと、その雰囲気も相まって至福の寛ぎの時間を過ごすことができます。それはまさに、日常の喧騒、忙しい毎日からの解放です。この寛ぎ、リラックスは、カニが悠久の時を姿を変えぬまま生き続ける生き物であることから、伝統を受け継ぎ続ける泰平の世を連想し、成体になるまで10年ほども要する成長のゆっくりな生き物であるため、促成栽培やすばやい成果が求められる現代社会において、より一層ぜいたくな演出となっているのでしょう。時の流れに惑わされずに、形を変えずに在り続ける心、それはカニの生き方そのものであり、古都の街並みと同様に、人の心をひきつけてやまないのです。ご自宅で通販のカニを召し上がるときも、古風な音楽を流したり、お風呂に浸かって温泉気分を感じてからカニを召し上がるなどすると、古都の雰囲気が出てより一層おいしく感じられるかもしれませんね。
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