茹でたてのジューシーでアツアツのカニを家で食べてみたい…そんな願望を持ちつつも、なんとなく難しそう・面倒そうと思って敬遠してしまう人も多いのではないでしょうか。
でも、自宅でカニを上手に茹でるためのポイントさえ押さえれば、初心者でも失敗無く美味しい浜茹でガニを味わうことができます。
【ポイントその1:茹でる鍋は大きいものを!】
おいしくカニを茹でるためには、カニの身体全体が十分に収まる大きさの大きな鍋が必須です。特に大きなタラバガニや、長い脚が横に張り出すズワイガニを茹でる場合など、いざ準備してみたら入りきらないという事が無いように十分注意しなければいけません。
水はカニが隠れるくらいたっぷりと入れます。もしもカニが浮いてきてしまうようであれば、落としぶたをしてカニがしっかり水に浸るようにして茹でてください。
【ポイントその2:茹でる時は仰向けに!】
赤い甲羅を上にほかほかと湯気をたてているようなイメージが強いですが、ゆでるときに甲羅を上にするのは厳禁。茹でているうちに甲羅の上部の蟹味噌が溶け出てしまいます。
甲羅を下にして、白いおなかが上を向く体勢で茹でてください。また、活ガニを茹でると暴れて脚が落ちてしまうことがあるため、茹でる直前にシメることもお忘れなく。
【ポイントその3:塩加減に注意!】
茹でガニの味を左右するのが塩加減。漁師のことわざに「カニ見十年、カニ炊き一生」という言葉があるそうです。カニの善し悪しを見分けるには10年の修行が必要であり、絶妙の塩加減でカニを茹で上げる技術を習得するには一生かかるという意味です。生きているカニについている海水の塩気は日によって微妙に違うのですが、その違いを感じ取り絶妙の塩加減に調整する事で、日々安定した味に茹で上げるという技術は非常に高度です。
とはいえ、私たちはプロを目指す訳ではありませんので、そう難しく構えなくても大丈夫。その時々で好みに応じて塩加減を調節して、美味しく食べられればOKです。タラバガニやズワイガニなら水1リットルあたり15グラム〜20グラム程度、毛ガニはもう少し塩を強めに、35グラム〜40グラム程度が目安となります。毛ガニのみ、ちょっと塩気が強めなのが注意点。そのまま食べるならちょっと濃いめに、料理用なら塩分を控えめにと、場面場面でちょうど良いと思える塩加減に調整しましょう。
【ポイントその4:時間厳守!茹で過ぎはNG】
次のポイントは茹で時間。茹ですぎると水が抜けてぱさぱさとしてしまい、美味しさも半減です。
カニは必ず沸騰した塩水に入れます。この茹で時間は、沸騰した水にカニを入れて一旦水温が下がった後、再沸騰してからの時間です。
カニの身体の大きさによってゆで時間は前後しますが、大きなタラバガニでも20分程度、小柄なズワイガニや毛ガニは15分程度でゆで上がります。
以上4つが、家でおいしくカニを茹でるためのポイントです。
自分で努力して茹でれば、茹でたてのカニの美味しさも更に格別なものに感じられるはず。ぜひ一度チャレンジしてみてください。
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