雌のかにならではの珍味「内子」と「外子」【雌のかにならではの珍味「内子」と「外子」】

「内子」と「外子」、どちらもメスのカニから獲れる、貴重な珍味です。
ここでは、「内子」と「外子」の違いや、おすすめの味わい方についてお伝えします。

【内子と外子の違いとは?】
「内子」は、カニの身体の中にある未成熟な卵、つまり「卵巣」の部分です。火を通す前は黒っぽい紫色、加熱すると明るいオレンジ色に変わります。やわらかくとろりとした味わい、まったりととろける舌触りが特徴です。

一方、「外子」はカニの受精卵のこと。カニの腹部の殻、「ふんどし」と呼ばれる部分の裏側にびっしりとついています。黒っぽい茶褐色をしていて、いくつかの房に分かれてくっついています。たっぷりと外子を抱えているカニの場合、「ふんどし」を外す前から、殻の隙間に外子がはみ出して見えることもあります。
内子とは対照的に、つぶつぶ、ぷちぷちとした歯触りを楽しむことができるのが外子の特徴です。

【内子と外子の食べ方〜生の場合〜】

生のカニをさばいて食べる機会があったら、ぜひ内子・外子のしょうゆ漬けにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?どちらも市販品は高価で僅少、滅多に口にできない逸品です。

「ふんどし」の部分をはがすと、裏側には外子がびっしり。房のようになっている部分を、根元の方から切り分けていきます。こちらを外した後、忘れてはいけないのが「ふんどし」の中の方に入っている内子。こちらも忘れずに取り出しましょう。
内子は甲羅の中にもたくさん入っています。蟹味噌と同じ場所に入っていますが、蟹味噌とは色が違うため容易に見分けられます。
取り出した内子・外子を軽く水洗いしたあとキッチンペーパーでよく水気を切り、密閉できる容器にいれて浸るくらいまで醤油を注ぎます。外子は一日、内子は二日程度で味がなじんできます。好みの味になったら出来上がりです。
どちらも日持ちしませんので、外子は2〜3日、内子もせいぜい5日前後を目安に食べきるのが良いでしょう。
まったりとした内子の味わい、ぷちっと口の中で弾ける外子の食感が小気味よく、日本酒がよく進みます。

【内子と外子の食べ方〜加熱した場合〜】

鮮度が落ちやすいボイル済のカニも、近年の冷凍技術の進歩により美味しく流通するようになってきました。加熱済の内子や外子も、取り出し方などは基本的に生のカニと変わりません。ただ、火を通すと内子は明るいオレンジ色になるので、その点だけ注意が必要です。
加熱済の内子はまったりとした濃厚な味わいが特徴。塩茹でされた時の程よい塩気が味わいを引き立てるため、何もつけずに食べても美味しいです。ごはんにのせて食べるなら、控えめに醤油をたらすくらいで良いでしょう。
外子は心地よい歯触りと繊細な味わいを楽しむため、あまり濃いタレは合いません。醤油やポン酢、あっさりとしたタレをつけて食べるのがオススメです。



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