カニの通販と一口に言っても、食べやすくボイルして殻も剥いたものから、とれたカニをそのまま冷凍して生のままお届けする商品まで、多様にあります。そんななかで、最も調理、食べ方の幅が広いくオススメしたいのが生のカニです。カニはボイルした状態で供されることの多い食べ物ですが、カニを生のまま刺身で召し上がると、甘エビをさらに強烈にしたような旨みととろけるような甘さ、フレッシュさで、まさに味覚の宝石ともいえる感動的なおいしさを味わえるものです。せっかく生のカニを購入されたのでしたら、ぜひお刺身をオススメしたいと思います。
さて、私も実は通販で最近、カニを購入したのです。その際のお話を今回はご紹介したいと思います。このとき利用したネットショップは、「浜田屋」さん。日本酒や輸入酒、キムチ等を幅広く取り扱っておられるお店です。ここのサイトを、ある夜ぼんやりとネットサーフィンしているときに眺めていたところ、私の目に入ってきたのが、おいしそうな赤いタレに包まれた、カラつきの生のワタリガニの姿です。これは韓国で「ケジャン」と呼ばれる料理。実においしそうな見た目と、500gで1000円強という比較的手ごろなお値段から、迷わず購入のボタンをクリック。
2日後、我が家に待望のワタリガニが届きました。さっそく、カニとともに同封の書類に書かれているとおりに、殻を包丁の背でガチャンガチャンと割って、そのなかのトロリとしたとろける柔らかい身をすすって食べました。「う・・うまい・・・。」フルーツのような爽やかな甘さと、魚卵のような強烈なうまみが一緒になった味、とでもいいましょうか、とにかく生命感のあふれる、フレッシュな味です。まるでついさっきまで生きていたかのよう。これが生のワタリガニを急いでタレに漬け込んだ成果なのですね。同じ甲殻類のエビも、生と加熱調理後ではかなり味わいが違ってきますよね。ボイル後のホロホロとした食感と食べやすさも良いものですが、生食したときのフルーツ感は、やはり生で買ったときにしか味わえない貴重なものです。ですから、カニを生で購入されたときには、生のままいただくのが醍醐味であり、おすすめします。
そして、ズワイガニや毛ガニは食べた後に潮の香りがふわっと立ちますが、ワタリガニは淡水と海水が混じった汽水域で育つカニですから、その香りは鰻や鮎を髣髴とさせるものです。このあたりが、同じカニでも違うのが面白いと思いました。
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