【冷凍かにを100%楽しむ!おいしい解凍方法】
かには生のままだと鮮度を保つことが難しいため、昨今ではその多くが冷凍されて流通しています。急速冷凍技術の発達により、カニの旨味をぎゅっと閉じ込めたまま長期間の保存や持ち運びができるようになり、一般家庭でも手軽にかにを楽しむ事ができるようになりました。
しかし、そんな便利な冷凍かににも一つの難点が。それが「解凍」です。
なんとなく、冷凍庫から出して柔らかくなるまで待てばOKと思っていませんか?実は、冷凍かにを活かすも殺すも「解凍」しだいと言っていいくらい、上手に解凍できるかどうかはかにの味を大きく左右する要素なんです。
ここでは、そんな冷凍かにの上手な解凍方法をご紹介します。
【冷蔵庫でじっくり解凍がベスト!】
冷凍かにの味を落とさずに解凍するベストな方法は、冷蔵庫に入れてゆっくりと解凍すること。常温に放置するなどの方法だとドリップ(解凍したときに抜ける水分)が多くなりがちですが、冷蔵庫内で時間をかけて解凍することで、ドリップを最小限に抑える事ができます。
かにの味を損ねる大敵、それは「乾燥」。冷凍時には、カニ全体に薄い氷の膜を吹き付けて、乾燥を防いでいます。解凍によって氷のバリアがなくなったときに水分の蒸発を防ぐためには、あらかじめキッチンペーパーやふきんなどでカニをくるむという一手間が有効。さらに上からビニール袋でもう一枚覆いをかければ完璧です。
また、丸がにの場合は甲羅を下にして解凍することをお忘れなく。甲羅を上にしたまま解凍すると、ドリップといっしょにカニ味噌が流れ出てしまうことがあります。
甲羅を下にして解凍すれば、カニ味噌は甲羅がしっかり受け止めてくれます。
【どうしても時間がない!そんなときには流水解凍】
急な来客や予定の変更などで、急にかにを解凍しなければいけなくなった!そんな時、半日ほどかかる冷蔵庫での解凍は不向きです。とはいえ、ここで焦って電子レンジで解凍したり、凍ったままの状態で調理したりしてはいけません!
冷凍した状態から強引に火を入れると、水分が抜けてパサパサになり、カニの味がガクッと落ちてしまうのです。
ここで役立つテクニック、それが「流水解凍」です。
解凍するカニをキッチンペーパーなどにくるんでジップロック等の密閉できるビニール袋に入れます。これを、水を張ったボウルや洗い桶などにひたし、蛇口からの水を静かに注いで流水にします。空気よりも熱伝導率の良い水にひたすことによって、短時間で解凍することができるという仕組みです。
流水解凍は解凍にかかる時間が少ない分、うっかり解凍しすぎてしまうこともあるので気をつけましょう。半解凍で、少し芯が凍っているくらいでOK。あとは盛りつけや調理をしていれば、自然と食べごろです。
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