上海ガニ(チュウゴクモズクガニ)の主な産地とおいしい食べ方【上海ガニ(チュウゴクモズクガニ)の主な産地とおいしい食べ方】

【上海ガニ(チュウゴクモズクガニ)ってどんなカニ?】
上海ガニ(チュウゴクモズクガニ)は、その名の通り中国南部で好んで食べられるカニです。「モクズ」という名前の由来はカニの爪についたやわらかい毛が藻屑(海藻のかけら)に見えるという所に由来しています。
淡水性のカニで、海ではなく川に住みます。しかしサワガニなどと比べると身体が大きく、成長したものは甲羅の幅が7〜8センチと大型になります。

上海ガニは食材としては大変美味しいのですが、侵略者としての恐ろしい一面を持ちます。身体が大きくて生命力が強く、同じ地域に住む他の淡水ガニを駆逐してしまうのです。上海ガニによる生態系の破壊は、遠く中東・ヨーロッパにまで及び、アメリカでは上海ガニが国内に入ってくるのを防ぐために輸入そのものを禁止している程です。

【上海ガニ(チュウゴクモズクガニ)の主な産地】
上海ガニの主要産地は、中国・長江沿岸です。その中でも最も高級とされているのが、陽澄湖産の上海ガニ。高値で取引されるため偽装が後を絶たないそうです。
その他にも長江上流部の様々な湖・川沿いでさかんに養殖されています。

上海ガニの旬は秋。なんと、中国には「九円十尖」という上海ガニの旬を表すことわざまであるんです。いかに上海ガニが生活に密着しているかを感じ取る事ができますね。
ことわざによれば、九月(現在の十月)には、内子の入った丸いメスが美味しく、十月(現在の十一月)には甲羅の尖ったオスが美味しいということです。

【エスニックな香りを楽しんで!上海ガニ(チュウゴクモズクガニ)のおいしい食べ方】
上海ガニを食用とし始めた経緯について、こんなユーモラスな伝説が残っています。
巴解という勇猛な男性が、洪水に苦しむ地区に赴き、治水工事を行った所、夜ごと作業員にカニが群がり、作業員達を困らせました。そこで、やってくるカニが熱湯に落ちて死ぬようにと寝床の周囲に濠を作って熱湯を注ぐという一計を案じました。すると、熱湯でゆで上がったカニはオレンジ色に変わり、大変美味しそうな様子です。一人が試しに食べてみた所非常に美味で、それから人々はこぞってカニを食べるようになったとのことです。

この伝説の通り、上海ガニは茹であげたり、蒸し上げたりして鮮やかなオレンジ色の姿を楽しむのが一般的です。また、上海ガニは生で食べるのは危険です。必ず十分に火を通した状態で食べなければいけません。
東洋医学の陰陽の考え方では、カニは「陰」の食べ物。そのため、バランスを取るためにショウガや黒酢などの「陽」の食べ物を味付けに使うのがポピュラーな食べ方です。



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