【タイワンガザミ(青手ガニ)の主な産地とおいしい食べ方】
【タイワンガザミ(青手ガニ)ってどんなカニ?】
甲羅が人の手ほどもある大型のカニ類を「ガザミ」と呼びます。タイワンガザミは別名「青手ガニ」と呼ばれることからもわかるように、オスのタイワンガザミは青色のハサミが特徴的なガザミです。甲羅に浮かぶ白い斑点と深い黒の地色、そして鮮やかな青がなんとも華やか。「オイランガザミ」と呼ぶ地域もあるそうですが、この姿を見ればそれも納得です。
【タイワンガザミ(青手ガニ)の主な産地】
タイワンガザミは暖かい海を好むカニです。名前の通り台湾にも多く生息しますが、インド洋〜西太平洋の熱帯の海、東南アジアが主な産地となっています。生息域は広く、スエズ運河の開通後は紅海からスエズ運河を通って地中海でも生息が見られるワールドワイドなカニと言えます。
日本に入ってくるタイワンガザミは、その多くがインドやバーレーンなどの南アジア産。現地で冷凍にされたものが多いため、旬を意識して食べることはあまり無いと言ってよいかもしれません。とはいえ旬はガザミ類に共通して夏の頃。特に、脱皮をしてから身の入りが良くなる夏〜秋にかけてのタイワンガザミは食べごたえがあり美味と言われています。
【エスニックに味わおう!タイワンガザミ(青手ガニ)のおいしい食べ方】
タイワンガザミは他のガザミ類と同じく、ぶつ切りにして鍋やパスタの具材として使われる事が多い食材です。カニの身だけを楽しむタラバガニ・ズワイガニに比べるとサイズが小さく、カニの身だけで楽しむというよりは、芳醇な出汁で料理をグレードアップする役割が大きいと言えるでしょう。
そんなタイワンガザミをあえて「メイン食材」に据えて味わい尽くす食べ方をご紹介しましょう。シンガポールのソウルフード「チリクラブ」です。
まず、タイワンガザミを食べやすい大きさに分けます。本場ではカニを金槌で叩き割るのですが、抵抗のある方は包丁やキッチンバサミでぶつ切りにするだけでもOK。衣をつけて油でからりと揚げ、スイートチリソースをベースにした甘辛いエスニックタレにからめたら出来上がり。甲羅や脚はパリパリとした香ばしい味わいを生み出し、うまみのある身をスパイシーなタレの味が引き立てます。甲羅ごと食べるため、あまり大きなカニだと甲羅が固すぎて美味しくありません。料理に使うにはちょっと小さすぎるかな、という小振りなタイワンガザミがちょうど良いサイズです。
そして、チリクラブと並んで人気があるのが「ペッパークラブ」。こちらはバターソテーにしたカニを粗挽き塩こしょうとオイスターソースで作ったスパイシーなタレと絡めるというメニューです。
どちらもフォークや箸を使わず、指をベタベタにしながら食べるのが本場風。シンガポールへのご旅行の際は、ぜひ一度お試しください!
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